理事長挨拶
日本老年学会 理事長
樂木 宏実
ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。令和7年6月より日本老年学会理事長を拝命いたしました、樂木宏実(らくぎ ひろみ)です。
日本老年学会は1959年、日本老年医学会と日本老年社会科学会が合同して設立されました。現在は、日本基礎老化学会、日本老年歯科医学会、日本ケアマネジメント学会、日本老年看護学会、日本老年薬学会を加えた計7学会で構成されています。
本学会は、国内における老年学研究者の交流促進と社会への啓発を担うとともに、国際老年学協会(IAGG)とも密に連携し、わが国の老年学を代表する組織として活動しています。2年に1度開催される合同大会は1万人規模の参加者を数え、研究者の増加とともに、その質も著しい向上を遂げています。
医療系を専門とする構成学会が多い一方で、医療の現場から見える高齢者の課題や社会の対応すべき事項は多岐にわたります。荒井秀典前理事長の下では、コロナ禍における高齢者への情報発信をはじめ、『高齢者の自動車運転に関する報告書』や『高齢者および高齢社会に関する検討ワーキンググループ報告書2024』の発行など、領域横断的な成果を形にしてまいりました。現在も、重要課題である「高齢者のエンドオブライフに関する課題」に対し、全構成学会の知見を結集して情報発信を行うための検討会を立ち上げ、議論を深めております。
私たちは、年齢にかかわらず希望と能力に応じて参加・活動ができる「エイジフリーな社会」の実現を目指しています。生物学的年齢による差別(エイジズム)を払拭するための学問的裏付け、技術革新の推進、そして社会制度の設計への関与が、今まさに求められています。人生100年時代、AIの普及、高齢者の若返り、そして老化メカニズムの解明。こうした劇的な変化の中で、社会が必要とする老年学とは何か。医療職をはじめとする現場で高齢者に寄り添い、その実像を体感している私たちだからこそ、真に必要とされる老年学を構築し、社会に還元できると確信しております。日本老年学会を構成する7学会の力を結集し、社会の要請に応える老年学のさらなる発展に邁進してまいる所存です。





